被害者と加害者
私は事件や事故で被害者になったことがあります。
今も加害者を許せていません。
でも、許しても許さなくても「元」には戻りません。
失ったものが「お金」でも「体」でも。
お金なら「また稼げば良いから頑張れ」って思われそうです。
取られていなければもっと残っていたはずですよね?
自分で使って減るのと、
人に奪われて減るのでは意味が違います。
体だとどうでしょうか?
障害が残ってしまったり、心の傷が消えなかったり。
見たり思い出したりするたびにつらくなります。
もうどうしようもないんですけどね。
なら早く忘れようって考えています。
考えてはいますが、たぶん死ぬまで忘れないでしょう。
時間の経過や、私自身の性格、これからの心境の変化で、「加害者への感情が薄く」なっていくのを待つしかないと思います。
加害者が心で何を思ってるかはわからないけど、
「過去を反省している」
「悪いことはしちゃダメだとわかって勉強になった」
「運悪く捕まってしまった」
「次こそはバレずに」
どう思っていたとしても、
社会は加害者を更生させるために配慮する。
そして正しい人生に戻れるようにする。
加害者は「罪は償った」「罰は受けた」と勝手に過去にすることが出来る。
そこから、また自分の生活に戻っていく。
若い時の悪事を誇らしげに話す人たちも同じ。
自分の中で過去として終わらせてる。
更生できたら、次の被害者が生まれないと言うだけ。
すでに被害にあった人が救われるわけじゃない。
更生してまともな人になったとしても、
更生できずにまた罪を犯したとしても、
加害者が残りの人生をどう過ごそうと、
被害者にはまったく関係ない。
気が晴れるとも思えないけど、
どちらかと言うと不幸になってほしいし、
同じ目にあわせたい。
誰も許可してくれないけど。
私の人生が壊れたままでも、
被害者側が「許す」ことでしか終わらないと思っています。
許さなかったら、外野に叩かれたりすることもある。
「いつまで気にしてるんだ?」とかね。
心では許せていなくても、表面上は許さなきゃ終われない。
許したところで、失ったものは戻らない。
今の世の中は加害者に優しい。
「やられたら負け」
そんな世の中は生きていて辛いです。